コタール症候群とは、うつ病の一種? 自分をゾンビだと思い込むその症状を紹介します。



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コタール症候群とは

重度の「うつ病患者」が発症する

症状の一つです。

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欧米での発生例が多く、

日本で発生例が少ないため

聞きなれない言葉かと思いますが

簡単に説明しますと

「自分の体がすでに死んでいる」

という妄想に取りつかれた病気です。

・自分は死んでいる

・自分は死ぬことが出来ないゾンビで

永久にこの世で苦しみが続く人生を

歩まなければならない

・腸が破損しているので、食事が取れない

・体が腐敗しているので、風呂に入らない

・墓場の前で一日過ごし、

いつか仲間の元に帰れると信じる

・本物の自分は別の場所にいる

・自分の家族は偽物で

本物はもう死んでいる

・自分はまだ生まれていない

・ゾンビ映画ばかり見て、

仲間だと思い込む

信じられないかもしれませんが

上記のようなことを本気で思い込んだり

行動に移したりする症状が

実際に存在します。

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コタール症候群の原因は

脳の機能の一部が壊れているため

心と体が一致していないことから

起こります。

そのため、自分の体を見ると

不一致に感じ、

自分の体は死んでいる、

という妄想にとらわれてしまいます。

世界に100人ほどしか患者がいないと

言われていますが

この症状の要因は

うつ病の発症原理と全く一緒です。

そのため、治癒方法としても

抗うつ剤やカウンセリングなどの

対処法となっています。

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~うつ病とコタール症候群~

そもそもうつ病は、

過剰なストレスや恐怖体験から、

脳内にある神経系の

情報伝達の機能が低下し、

脳の機能が壊れることから発症します。

そのため、思っていなくても

死にたい衝動に駆られたり、

行動したくても動けない、

起きたくても起きられないなど

自分の意志と体が不一致の状態

であることが多いのです。

今でこそ見直されてきているうつ病ですが

一昔前の社会はうつ病に関する理解が薄く

「怠けている」

「甘えだ」

「やる気がないだけだ」

など、本人の意思の問題だ

とされていきました。

なぜなら、うつ病とは

他人から見たら

常人となんら変わらない姿

であるからです。

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しかし、当の本人は一生懸命自分を

思い通りにしようとしているのに

死にたい衝動に駆られたり

働きたくても

体が言うことをきかないなど、

自分でもどうしようもない状況

であることが多いのです。

コタール症候群もこれと一緒で

患者の中には、

自分がおかしな妄想にとらわれていることに

気付いていながらも

その妄想を取り払うことができず

自分の妄想に抵抗するのに疲れ

自死する人が存在します。

「自分の意思ではない違う意思が

 強い力で自分に働きかける。」

これがうつ病やコタール症候群に

共通する点なのです。

それはまるで

やめたくても止められない

麻薬患者のようなものです。

いかがでしたでしょうか?

 

自分の心理とは

常に自分の思い通りに

なるものではありません。

抑えたくてもできない

怒りのコントロール、

止められないアルコール中毒など

規模は違えど私たちの身近なところでも

似たような症状は

起きている気がしませんか?

 



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